タイム技研株式会社




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Voice 05

見えない気体をコントロールするという
「難しさ」が、おもしろさでもある。
多様な分野に挑戦できるのも魅力です

石川貴之
メカトロニクス事業部
技術部
石川貴之
TAKAYUKI ISHIKAWA
2018年入社
【主な業務内容】ガスバルブの設計・開発
【仕事に対するモットー】お客様の要望に合わせて調整能力を発揮し、フレキシブルに対応する

海外での生産モデル立ち上げでは、ギャップを埋めることに奔走


――石川さんがタイム技研に入社した経緯を教えてください
石川大学を卒業後、名古屋で開催していた就職フェアの企業説明会に参加したのがきっかけです。大学ではマテリアル系を専攻していたので未知の分野でしたが、技術や設計をやってみたいという思いはありました。
タイム技研はガスバルブや水制御バルブ、回路基板設計をとおして、住宅設備機器をはじめ医療機器、業務用厨房機器など多方面に製品を納めているので、そこに興味を持ちましたね。

会社見学では、生産ラインや事務棟まで案内してもらったのですが、人が多く、みんなが活発に動いている様子が印象的でした。
開発部門のフロアも、パソコンで作業している人もいれば、バルブの組み立てをしている人、加工をしている人など、ひとつの会社のなかで多種多様な「ものづくり」をしているな、と強く感じたのを覚えています。
とくにガスバルブは、目に見えず、かつ気体であるガスをコントロールする製品。その難しさが、逆におもしろそうだなと思ったんです。

――2020年には、海外向けの製品モデルの立ち上げを担当したそうですが、振り返ってみて大変だった点は?
石川もともと日本で生産していた製品を、韓国でも作れるようにしようという試みでした。量産体制まで、約1年くらいかけたと思います。
大変だったことは、根本的な考え方の違いによるギャップをなくすことでした。
たとえば私が担当した資料作りで、「ここは書かなくてもわかってくれるだろう」と思い、説明を省いてしまったことで、うまく伝わらなかったり違う捉え方をされたりということが多々ありました。

日本でお世話になっている成形部品メーカーの方たちとはお付き合いも長いので、こちらの求めている水準を言わずともわかってくれている部分があります。
ですが韓国では土台がまだなかったので、一から作り上げていく必要がありました。
こうしたギャップを埋めるために、一つひとつ細かく説明と確認をしあうことによって相互理解が進み、最終的に国内と同じ製品のクオリティが完成品として上がってきたときは、本当に嬉しかったです。
石川貴之

尊敬する上司のように、協働力のあるエンジニアを目指して


――石川さんが、エンジニアとして「すごいな」と思うのはどのような人ですか?
石川私の上司です。エンジニアとしてはもちろんですが、人としても尊敬しています。

開発職というのは、ものづくりの工程において初期の段階にあたりますが、そのあとに続く部品調達や生産ライン、検査、梱包、出荷という一連の流れまでを意識しながら、設計・開発を行わないといけません。
こうした流れをしっかりと理解した上で、さらに質が高く、効率的な生産体制を確立する為に、生産現場を含む各部門から出していただいたアイデアや意見を開発工程に反映させる必要があり、チームワークが不可欠です。

私の上司は、そんな「協働する場づくり」というか、関わる人たちがお互いに力を発揮しあえる環境を、自然と整えてしまうんです。
自分たちでは思いつかないアイデアや意見があるからこそ、上司は各部署と連携・協力することをとても大切にしています。
いまの私にはまだまだ未熟な能力なので、見習っていきたいと思います。

また自分が日頃から心がけていることは、「情報の共有」です。
たとえば製造の現場で試作の組み立てをお願いした際に、課題やトラブルが発生した場合、要因には直接関わっていない部署にも、あえて状況を報告しています。
担当者たちだけですませた場合、その課題への解決は早くなりますが、全体情報として共有することで、「そんなことがあったのなら、うちもここは見直したほうがいいかも」といった視点が生まれるので、結果的によりよい製品を作ることができるのではないかと思っています。
石川貴之
――プライベートでハマっていることや趣味はありますか?
石川登山が趣味なので、休みの日は山に行っていることが多いですね。高いところが好きなので(笑)。
よく行くのは、安曇野や南アルプスです。岐阜や長野エリアが多いかな。
ほかにもロードバイクやランニングもやります。とくにランニングは、東京のマラソン大会に社内の人と一緒に参加するほど好きになりました。

じつは登山もロードバイクもランニングも、タイム技研に入社して、先輩や上司にすすめられて始めた趣味なんです。
いまでも先輩を誘って一緒に登山することもありますし、バイクのツーリングやゴルフにも行きます。
タイム技研に入社したことで、プライベートにおいても世界が大きく広がり、ライフスタイルが変わったなと感じています。
アウトドアが好きな方なら、一緒に楽しむ仲間探しには困らない会社だと思いますよ(笑)。
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